salpemato

20-22 ordermade

23-25 読書さん/物語のタネ
マトリョーシカの娘さんは本の虫。
庭屋敷町の図書館に通います。
書架にずらり並んだ本は、
知らない世界への入り口です。
心にまかれた物語のタネから
ちいさな双葉が芽を出しました。


26 ミスタ・フログとマト嬢(tenori)
27 ミスタ・フログとマト嬢(pocket)
ミスタ・フログは庭屋敷町の哲学者。
碁石のようにかっちりとした黒いつぶらな瞳で
世界をじーっと見つめています。
木々の並んだ、見慣れた裏庭も
なんだか違って見えてきます。
マトリョーシカの娘さんたちは
ミスタ・フログと一緒に
裏庭の苔や茸を見つめています。

28 くろねこずきんさん
マトリョーシカの娘さんは
くろねこのめぴかちゃんを探しています。
ずっと探しているのですが
どこにも見つからないのです。
――おかしいなあ。
あたまのてっぺんはぽかぽかして
なんだかちょっと重くって
まったく謎めいた午后なのでした。


29 モルずきんさん
-―ピーナッツちゃん。
マトリョーシカの娘さんがささやきます。
-―ポテトちゃん、たまねぎちゃん。
ソファの下をのぞいたり、戸棚を開けてみたり
家中をあるきまわってささやきます。
それは、一緒に暮らしているモルモット氏を探すため。
いろんな名前で呼びかけてみますが、
モルモット氏はでてきません。
-―おだんごちゃん、スコーンちゃん……。
あたまのてっぺんがぽかぽかする、
おそとは上天気の探索日和です。


30 ババ・ヤガー森のマト嬢
ババ・ヤガー森は、庭屋敷町にある昏い森です。
十二の月の精霊たちが暮らす十二の月森には
庭屋敷町に暮らすマトリョーシカの娘さんたちが連れだって
散歩に出かけたり、きのこがりに出かけたりするものですが、
ババ・ヤガー森に入るときは、ひとりきりが約束事です。
なぜなら、ババ・ヤガー森に連れだって出かけると、
一緒にいるだれかがひとり、消えてしまうという言い伝えがあるからです。
マトリョーシカの娘さんたちは季節によって町から姿を消すことはありますが
(娘さんたちは植物の精霊だといわれているのです)
季節がめぐればまた町に戻ってきます。
けれども、ババ・ヤガー森で消えた娘さんは、決して町に戻ってきません。
森の中の不思議な生き物に姿を変えて、そこで永遠に生きるのです。

31 春曜日のユキヤナギさん
光がどんどん明るくなって、
昼間の時間が長くなりました。
ユキヤナギは白猫のしっぽみたいに
春風にそよそよ揺れます。

32-33 春曜日のミモザ嬢
ミモザの花は、光のポンポンみたい。
春をかたちにしたようなミモザのブーケを
胸に抱いたマトリョーシカの娘さん。
もう少し季節がすすめば、桜が満開に。
桜色の夢を見ながら、早春を楽しみます。


34 noixnoix(くるみとはりねずみ)
くるみをかかえて、うれしそうなはりねずみ氏。
マトリョーシカの娘さんがナッツケーキを焼くために
市場で買ってきたくるみをわけてもらいました。
――これ、ぼくのですよ。
すぐには食べずに、ほこらしげにみせびらかしているのが
はりねずみ氏のかわいいところです。


35 pincushion/針山猫PUKU
裁縫箱のすみっこで香箱をつくる針山猫。
手仕事の針を管理する、しっかりもの。
きらきらした玉がついたマチバリや
刺繍糸がついている縫い針があると
うれしいみたいです。


36 pincushion/針山はりねずみ
針山はりねずみは、裁縫箱の中に暮らしています。
マトリョーシカの娘さんがお針仕事をはじめると、
裁縫箱からゆっくりでてきて、ひだまりにすわります。
ティーコージがあると入り込んだり、
ティーカップで船旅に出ようとしますが、
背中に針がたくさんあるとじっとしているそうです。
きっとうれしいのでしょう。