PAKKERINO///2017/02『微睡む冬曜日』


2月は冬か、春か。庭屋敷町はユリノキ通り、PAKERIの台所でマトリョーシカの娘さんたちが話しあっています。
…雪が降るから冬。…光が明るいから春。…結論はどちらともつかないままに、娘さんたちの視線は窓に向かいます。空には底の平たい雲が羊のように群をなし、つめたい風が吹いています。けれども太陽の光は明るく、チューリップの芽に微笑みかけているのです。…春と冬のあいだくらいかな。誰かがいいます。…冬が春の夢を見てるのかもよ。と、別の誰かが言いました。スノードロップが顔を出して、レンギョウやユキヤナギが咲いて、菜の花もサクラも満開になって、夢が春でいっぱいになったら、夢と現実がひっくりかえって春が目覚めるの。冬は春の夢の中。…冬が春になるの?…だって季節はうつろうものでしょ。目がさめたら夢の内容は忘れてしまう。春も、なんとなく冬のことは覚えているけど、ベッドの中でおぼろな夢の記憶に冬枯れの光景を思い浮かべるより、たんぽぽが咲いた野原に駆け出してしまうんだと思うな。



2月のPAKERIは『微睡む冬曜日』。春を待つmato、草花のプラトークをまとった“庭さん”や球根の“Q”が庭屋敷町が登場します。今はまだ冬芽に包まれている春が、一気に花開く時はもうすぐ。春の夢を見ながら、冬の1日をおだやかに過ごすPAKERIの日々です。