庭屋敷町のゆきだるま。


チョコレートの好きなテントウムシは
去年の日記をながめていました。



ページをめくると、落ち葉や写真
チョコレートの包み紙がひらひら落ちてきます。

(日記といっても、スクラップブックに近いのです)


ある写真をひろいあげると
それは雪の日の一枚でした。

マトリョーシカの娘さんがゆきだるまを作ったのです。

そのゆきだるまは、
チョコレートの好きなテントウムシの姿をしていました。

――そっくり。

マトリョーシカの娘さんたちはおおよろこびで、
去年の冬は、庭屋敷町のあちこちに
“雪のチョコレートの好きなテントウムシ”が出現したものです。


さて、今年はどうなるでしょう。


チョコレートの好きなテントウムシは
その写真を台所のテーブルにもっていくことにしました。

きっと、マトリョーシカの娘さんが目にすることでしょう。