春のちくちく。

――朝の道は、沈丁花のにおい。


夜の図書館から帰って来た鳥の巣頭のmemeがいいました。
植物の種に関する資料を探しに出かけていたのです。
朝に出かけて行って、夜に帰って来たのですから、一日仕事です。

――夜の道は?

こがらな茶色のくまがたずねました。

――ハヤシライス。

鳥の巣頭のmemeはこたえました。
どこかの家の台所から、ただよってきたのです。

――おやおや!

こがらな茶色のくまは、大らかにわらいました。

愉しげな声がひびくPAKERIの窓辺には、
moke刺繍の額が飾られています。