ジャムと朗読。


あたたかな陽射しに、ぽかぽかの庭屋敷町。

奥の台所で、マトリョーシカの娘さんがうっとり顔。
――なんて、いいにおいなんだろ!

朝食のパンを買いに出かけた店番の娘さんが、
市場でイチゴジャムを見つけた様子。

ジャムを煮ているのです。



――ジャム屋さんのジャムにはかなわないけれど、ね。
と、店番の娘さん。


末っ子のマト坊やをつれてきた娘さん。
ジャムがふつふつ煮える音に合わせて、本を朗読するマト坊や。
ジャムがおいしくなる詩が、あるとか、ないとか。
――ほら、ごほうび。
本を読む弟に、一粒だけ口の中に。


イチゴジャムには、カリカリの薄いトースト。

小柄な茶色のくまは、普段ならぶあつく切って蜂蜜をかけるトーストを、
薄ーく切って、トースターに並べて待っています。