きりとって、ぬいとめる。


鳥の巣頭のmemeが、庭屋敷町のはちみつ屋さんで、
くまのボトルのはちみつをかってきました。



――なんと、まあ、かわいいねえ。
こがらな茶色のくまが、目をかがやかせて言いました。
――かわいいでしょう。
鳥の巣頭のmemeも、自慢げです。
――市場にイチゴを探しに行った帰りに、寄ったんだよ。


――ものすごく、好きとかね。うれしいとかね。そういう気持ちになった時、どうする。
鳥の巣頭のmemeがたずねました。
――食べる。
チョコレートの好きなテントウムシが、そくざにこたえました。

テントウムシの好きなものは、チョコレートだからです。

――あんたはそうよね。
店番の、マトリョーシカの娘さんが笑いました。
――わたしは、誰かに話すわねえ。

娘さんたちは、おしゃべり好きなのです。


――描いたり、書いたり、するけど、別の方法、みつけた気がする。
鳥の巣頭のmemeはいって、小さな壁掛けを机に置きました。
――切りとって、縫いとめてみた。

こがらな茶色のくまと、チョコレートの好きなテントウムシ、
マトリョーシカの娘さんは、その壁掛けをみつめました。

真ん中に、いっぴきのうさぎ。
ふっくらとした、こうさぎです。

うさぎのまわりには、まんまるで、まっかな、
あまい匂いがふわっとただよってきそうな、
よく熟したいちごが、いつつならんでいます。

裏面は、まっしろなヨーヨーキルトが、
自由なステッチで小花柄の布地の上に縫い付けられています。

――鳥の巣頭は、いちごが好きだね。
チョコレートの好きなテントウムシがいいました。
――これを見ると、よくわかる。

――はちみつくまの壁掛けも、作ってほしいね。
こがらな茶色のくまはいいました。