流暢なハリネズミ文字の手紙。


朝食のパンを買いに出かけようとした、チョコレートの好きなテントウムシが
扉を開けるなり、くるりとその場で回転して、半開きの扉をしめました。
――今日は、パンケーキにする。
鼻をくしゃくしゃさせながら、台所に走っていきます。


――よっぽど、寒かったんだわね。
と、ジャムを煮ていたマトリョーシカの娘さんがいいました。



冬らしく、しんしんと冷えた空気の庭屋敷町。
空にはぶあつい雲。
初雪が降るかもしれません。

ヨーヨーキルトのコースターを求めに、
紅茶屋で働くマトリョーシカの娘さんがやってきました。
店番の娘さんと、紅茶談義に花が咲きます。


小柄な茶色のくまとカシパンの骨は、椿の柄のプラトークをかぶった娘さんと、
火鉢をかこんでいます。

娘さんの背中では、猫が香箱をつくっています。
――猫あんかって、いいものですよ。
と、お餅を焼く網をいそいそと取り出しながら、娘さんはいいました。


鳥の巣頭のmemeは、工房でヨーヨーキルトを縫っています。
その手元には、北国に旅立った松ぼっくりハリネズミからの手紙。
(流暢なハリネズミ文字です)

――無事到着。ニット嬢モ元気。友達得ル。話尽キズ。


――にっこりさんだね。
添えられた写真をのぞきこんだチョコレートの好きなテントウムシが、
うれしそうに言いました。