5.お茶会で四人組がそろう。


こがらな茶色のくまは、物置小屋から一番長いはしごをさがして、家の壁にたてかけてみました。とうてい屋根にとどくものではありません。5くま分ほども足りませんでした。仕方がないので、屋根裏部屋に向かいます。

船の骨組のような、大ぶりの梁がむき出しになった天井には、真昼間でも夜めいています。そこかしこの暗やみに、何かが身を潜めているような気配すら感じます(気のせいではありません。実際に、色々なものがいるのです。)けれども、今はそういったやからと遊んでいる暇はありません。くまは小さな丸窓を押しあげ、器用に体をくぐらせると、屋根にはいのぼりました。

屋根飾りにからまったものを見た時、こがらな茶色のくまは、風にとばされてきた鳥の巣だと思いました。想像はまったくの的外れではありません。それは、くしゃくしゃの髪の毛を持つ鳥の巣頭のヤドリギ、memeだったのですから。

「おやおや!」こがらな茶色のくまはいいました。「この巣に暮らしていたのは、とっても変わった卵を産む鳥だったんだな。こんなひらぺったい卵、見たことがない……」それもそのはずです。卵ではなく、カシパンの骨なのですから。しげしげと見つめているうちに、くまは自分の間違いに気づきました。そして、鳥の巣頭のmemeとカシパンの骨を屋根飾りから助けだし、家の中に運んだのです。

よにんは台所のテーブルにつきました。鳥の巣頭のmemeは、旅の話をはじめます。チョコレートの好きなテントウムシは、カシパンの骨のブラウニーを、こっそりくすねました。カシパンの骨はブラウニーを好きそうではなかったからです。「ドゥークス!」カシパンの骨は言いました。(おあがりなさい!)の意味です。

「それで、これからどうなさるおつもりですか」こがらな茶色のくまはいいました。「風まかせの旅でしたから、予定はないんです」memeはいいました。くまとmemeは、同時に窓に目をやりました。外はしんと、静まり返っています。

風はやんでいます。ヤドリギが旅を続けるには、風が必要です。

「いいことを、思いつきましたよ」こがらな茶色のくまがいいました。「ぼくの緑の車に乗って、旅を続けるんです。ぼくが運転します。おふたりは座っているだけでいいんですよ。そのかわり、どうかぼくたちも、旅の仲間に加えてほしいんです」

鳥の巣頭のmemeは目をぱちくりさせました。旅の仲間がふえるのは素敵なことです。しかも、こんなにおいしいブラウニーを焼けるくまと、そのブラウニーをとてつもなくおいしそうに食べるテントウムシです。鳥の巣頭のmemeはカシパンの骨を見ました。「ドゥークス!」カシパンの骨がいいました。(もちろん!)の意味でした。