おなかとこころをぽかぽかにするもの。


しんしんと冷える、大晦日の夜。

PAKERIの夜を守るのは、小柄な茶色のくまとカシパンの骨。
鳥の巣頭のmemeは奥でミシンを走らせていますし、
チョコレートの好きなテントウムシは夢の中です。

――こんばんは。




小さなステンドグラスつきの扉が開いて、
マトリョーシカの娘さんがやってきました。
ほっぺたはりんごのように真っ赤、吐く息は綿のように真っ白です。



――たくさん作りましたから、お夜食にどうぞ。

オレンジ色のお鍋をしっかり持ったミトンはターコイズ、
プラトークは素敵なホフロマ塗り風。
PAKERIのあるモッコウバラアパートの二階に住む、
マトリョーシカ姉妹の……真ん中くらいの……娘さんです。
(実際、何人姉妹なのか、誰もわからないのです)



お鍋の中身は、ポトフでしょうか。
それとも、おでん?
――チョコレートスープかもしれない。
と、チョコレートの好きなテントウムシがねごとを言いました。
いい匂いに、奥から鳥の巣頭のmemeが顔を出します。




あたたかな差し入れに、おなかも心もぽかぽかです。

今年もあと少し。
PAKERIの四人組は(ひとりは寝ていますが)、今夜は灯りをおとさずに、
あたらしい年をむかえます。